原稿用紙2枚分

はてなブログの文字カウンターで800字分。800文字で表現する練習をしています。

連続性とトイレ

かかりつけの婦人科に行って定期的内診を受けた。

内診の目的である持病(子宮内膜症子宮筋腫)は「相変わらずです」とのこと。母親もおばも子宮筋腫の摘出手術を受けているので私もいつかは……と思っていたけど、今は特に大きくならず、かといって小さくもなっておらず、ぽこぽこあちこちにあるが特に変化はないという。そして基礎体温チェックはぎりぎりの範囲でセーフ。もはや持病なのかどうかよくわからない状況だけど、定期的に通わないことには異常があっても見つけられない。

婦人科からの帰り道、この林先生のページを思い出した。

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精神科と婦人科では全く領域が異なるが、私が「卵巣嚢腫がある」というただ1つの病気で婦人科に通い始め、いろいろな治療を経て今ここにいるのと、「その存在に気づいていない」状態でずっといるのと、枝分かれした未来がある。

気づかない未来は、ひどい捻転を起こすまで非常に平和だったろう、と思う。あれこれ治療をすることによって、その未来だけは回避した未来に来ている。だけど、ほんのちょっとのホルモンバランスの乱れでめちゃくちゃに体調が変化と知ってしまった私は、何も知らない方が幸せだったのではないか?とも思う。頭痛や腹痛への対症療法でしのいでも、普通に生きられているはずだった。

尾籠な話で恐縮ですが)前回の内診に続いて「膀胱に尿が溜まっている」と指摘され、「定期的にトイレに行ってください」と言われた。膀胱がぱんぱんになった状態をそのままにしておくと尿もれを起こすとのこと。確かに尿もれは婦人科の範囲で、QOLとしては正しい。正しいけど、気にすることが1つ増えて、尿意がなくても定期的にトイレに行く必要があると学んでしまった。これも知らなくてもよかった未来だったのかどうか、今はまだわからない。