原稿用紙2枚分

はてなブログの文字カウンターで800字分。800文字で表現する練習をしています。

即位礼正殿の儀

そくいれいせいでんのぎ。朝からなんとなくニュース番組を転々とし、国民の休日にもかかわらず運悪く仕事に当たった夫を見送り、二度寝して、11時くらいに目が冷めて、中継に間に合った。

職業(正確には、以前の職)柄、なんとなく大きな出来事がある日はテレビに張り付いてしまう。必要ないのに要人の出入り、その時間と場所に注目してしまう。もうそういうことはしなくていいはずなのだが。

一通りの中継を見終えた後もなんとなくTwitter越しにニュースを追おうとしていて、そういえば上皇陛下の時の即位礼正殿の儀も見たはずだけど、ぼんやりとしか覚えていないなぁと思い返した。平成元年に行われたのかと思ったら、昭和天皇の喪が明けた平成2年(1990年)だったのだそうだ。あまりにも自粛ムードが強すぎて(そしてそれは上皇陛下の「お気持ち」表明の時に懸念されていたんだけど)即位そのものについてはあまり記憶にない。ただ、高御座(たかみくら)と御帳台(みちょうだい)の上の上皇上皇后両陛下のイメージだけある。後から写真で補強された可能性もありそうだ。

生まれてから今まで、昭和は14年、平成が31年で、人生の1/3程度だけしか昭和年間ではないし、最初の5年くらいは認識さえ覚束なかったはずなのに、“天皇”といえばどうしても昭和天皇の印象が強い。それは毎週土日のどちらかの朝にあった皇室関連番組を見ていたからかもしれないし、銀行においてあった女性誌が繰り返し皇室関連の記事を載せていたからかもしれないし、そこから「系譜を繰り返し見て昭和天皇を中心に皇族の名前と関係性を覚えた」というのもあったかもしれない。

平成と令和の即位の礼で、参加されている皇族の方の人数が相当違っている。年長の男性皇族の方は多く逝去されている。こればかりはどうにもできる話ではないけど、映像を見るとやはり心許なさがある。どうにもならなかったけど。