原稿用紙2枚分

はてなブログの文字カウンターで800字分。800文字で表現する練習をしています。

長い休み

9連休(カレンダー通りの休み)に突入した。若い頃(幼少時~20代)は年末年始の休みがあまり好きではなく、学校に行っていた頃は「早く冬休み終わらないかな」と思い、大学生の頃はバイトの予定を入れていた。最初の職場は年末年始も業務があって、休みの申請を出さない人と認識されて、毎年1月1日を除いてどこかしらに仕事が入った。

 

年月を経て、やっとそれなりに年末年始も楽しいものだという気持ちになってきた。大みそかはテレビを見ながらTwitterを見るのが定番となり、年明けは好みのテレビ番組が見つからなければカメラを持って散歩に出ると被写体がある。がっつり大掃除をしたり年末年始用のごはんやおせちを用意したりはしないけど、そこそこ掃除したり、普段料理しない割には時間があるからと何かを作ってみたり。普通の長い休みを過ごす方法が全く分からなかったのが、経験から適切な長い休みの過ごし方を身に着けた、という感じかも。

六本木

先日ふらりと六本木に行った。社会人人生の1/3くらいを過ごした地域で、今も昔も好きな街かというと微妙でなんともいえない。勤めていたときは結構いろいろなことがつらい時期で、華やかなクリスマスシーズンにきれいに彩られたディスプレイの前やにぎやかな通りを歩くのも、それと同様につらかった。その時期と同じ立ち位置で同じ角度の景色を見ると、今でもその当時の記憶が割と簡単によみがえり、ちょっと息苦しさを感じる。何がそんなにつらかったのかって、大きくざっくりと考えると、とにかくただいろいろなものに押しつぶされるしかない感覚だった。環境や、将来や、女子力的な何かや、最先端を行く消費行動、そんなものに上から押しつぶされてぺちゃんこになりそうだったのが、何より大変だった。あれからもう何年も経ち、六本木に立って人や景色を見ていても焦燥感や絶望感が先に立つことはない。そんなときが来るなんて当時は思ってもいなかった。